ダンディGO  旅GO!


旅GO!
ジャグリング・エンターティナー ダンディGOの旅行記



2005.1.16(日)〜1.28(金)
<トルコの旅>



飛んでイスタンブール


「トルコっていいよ!」
誰からと無く聞いた事がある。
どんな国だろう・・・?
サッカーのイルハン選手・・・・
そういえば、トルコアイスって言うのもあったな〜?!
ガイドブックを開いてみた。
・・・ヨーロッパとアジアの異文化融合の国。
・・・数多く残る遺跡と世界遺産。
ん、なに?・・・世界3大料理にひとつ!
これだ!
今年の旅はトルコに決まり!


<イスタンブール>
ボスポラス海峡を挟んで、東洋と西洋を分け、異文化の衝突の中で発展し、
旧市街、新市街、それぞれの特徴をみせながら調和しているトルコの経済と文化の中心地である。

小雨が降り、肌寒い観光の初日、
まず訪れたのはヨーロッパサイドの旧市街スルタンアフメット地区。
トプカプ宮殿・ブルーモスク・アヤソフィアなど、イスタンブールの名所を巡る。
それにしても、イスタンブールには、モスクが多い。
響き渡るコーランと、雨で少しくすんで見える巨大なモスクはとても幻想的。

思わず口をついてついて出るのは、「飛んでイスタンブール・・・」

      
ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)                    アヤソフィア


<トロイ>
長い間、伝説上の都市と思われ、シュリーマンによって発掘されたトロイ遺跡。
九つの時代の遺構が複雑に絡み合い、未発掘な部分も多いが、
旅行の前に映画「トロイ」を観ていただけに、
映画のシーンをイメージしながら、その時代に思いを馳せてみる。

トロイの木馬 叙事詩に登場する木馬を再現したもので、その当時作られたものではない。


<ベルガマ>
ヘレニズム時代からローマ時代にかけて栄えたペルガモン王国。
ここではアクロポリスとアクスレピオン(ローマ時代の医療センター跡)の遺跡を巡る。
青空をバックにそびえる真っ白な大理石造りのトラヤヌス神殿は、特に美しい。
         
ベルガマの遺跡                      アクロポリス トラヤヌス神殿


<エフェス都市遺跡>
トルコに残る古代遺跡のなかで最も有名なところ。
この遺跡はとにかく壮大で美しい。
教会・音楽堂・神殿・劇場などは、当時の繁栄ぶりを偲ばせ、
図書館・市役所・公衆浴場には、その当時の生活ぶりを伺うことが出来る。
アントニウスやクレオパトラのカップルも通ったと言われる大理石の大通りを歩いていると、
その当時にタイムトリップしてみたくなる。
  
クレテス通りでガイドの話に聞き入る                    公衆トイレ跡
セルシウスの図書館


<パムッカレ>
ローマ時代から利用されてきた温泉地。
ここでの見所は、世界遺産指定の石灰棚。
重なった真っ白い石灰棚に水色の石灰水の美しさは、長い年月をかけて作られた自然の驚異!

一部裸足になって立ち入れる場所がある。
石灰水の温泉と聞いていたが、暖かくはない。
棚もゴツゴツしていて歩き辛く、長時間入っているのは、大変!
        
 ヒエラポリスの北門(ドミティアヌス帝の門)              何層にも重なって、白く美しい石灰棚 


<アクサライ>
 
キャラバンサライ


<カッパドキア>
今回のトルコ旅行のメインイベント!
テレビでは何度か見たことがあった。
同じ地球上のものとは思えないその奇妙な風景を、是非この目で確かめたかった。

 [ウチヒサールの洞窟のショーハウス]
 長い移動時間の末、たどり着いた安息の地・・・と思いきや・・・
 ベリーダンスを踊る美女に引っ張りだされ、おまけに上半身裸にされ・・・

     
       メブラーナの舞              ベリーダンサーと裸の男達            ベリーダンサー

[カイマクル地下都市と洞窟の民家]
           
    カイマクル地下都市             洞窟の民家訪問。いやー、想像以上に快適!

[パシャバールのきのこ岩]
 数百万年前、火山の大噴火により、火山灰と溶岩(凝灰岩)が降り積もり、
 それが長い年月をかけてゆっくりと侵食され、奇岩が生まれた。
 ・・・と、ガイドの説明により、理屈では解っても、
 ・・・・しかしこの風景は奇妙である・・・
 決して人間の力の及ばない、自然の壮大な力を思い知る。

 

   

      

        陶芸に挑戦

[トルココーヒー]
 感動の奇景を見終わったあと、ホテルに戻ってトルココーヒーで一息していると、
 ガイドのエロール・運転手のアジズそしてアジズの友人までがやって来て、
三人の変なトルコのオヤジたちの集いが始まった。
 ラクという強いお酒を飲みながら、訳のわからないジョークで盛り上がる。
 トルココーヒーを使った占いをしてもらったり、旅で最も楽しい時間を過ごすことが出来た。
 旅の疲れを癒すに相応しい、心安らぐ楽しいひととき・・・
  
   トルココーヒーを作る青年          燃えるトルココーヒー

楽しいトルコのオヤジ達(左から:アジズの友人・エロール・アジズ)


<アンカラ>
アタチュルク廟の門兵


<イスタンブール>
ここまでは、車での移動だったが、アンカラ・エクスプレスで再びイスタンブールへ。
快適なアンカラ・エクスプレス(寝台車)

[地下宮殿]
 ビザンチン帝国時代に造られたイスタンブール最大の貯水池はライトアップされ、神秘的で美しい。
                地下宮殿イェレバタンサライ

しばらくここで滞在し、観光はもちろん、色んなことを体験し、人々の暮らしぶりを覗いてみたい。

[ピエール・ロティ]
 金角湾を見下ろす高台に、フランスの作家ピエール・ロティが通った茶屋がある。
 木陰の椅子に腰掛けて、金角湾を眺めるのもいいが、
 小部屋の窓際でチャイを飲むのは最高に居心地が良い。
   
  チャイで一息

[子供たち]
 ベヤジット周辺で出会った子供達は人なつこく、
 屋台で売っているミディエ・ドルマス(ムール貝のピラフ詰め)をご馳走してくれた。


[サバ・サンド]
 トルコで感動したものの中に、エミノニュで食べたサバサンドがある。
 煙の立ち込める屋台で、おじさんが焼いたサバをパンに挟んでくれる
 このシンプルな食べ物が、やたら旨い!パクつきながら、港から見る新市街は絵のように美しい。
    
屋台のおじさん                旨い!             エミノニュの港から新市街を望む

[ボスポラス・クルーズ]
  ヨーロッパサイドとアジアサイドの港を交互に経由し北上していくボスポラス海峡のクルーズを、
  エミノニュからサルイェルまで楽しむ。、戻りはバスに乗ったり、歩いたりしながら、
  カフェやレストランに立ち寄り、気ままに街を散策する。
  オルタキョイの海の見えるレストランで昼食に食べたシーフードは激ウマ!
     
船からの眺め                 サルイェルのパン屋

[ガラタ塔]
 新市街のシンボルとしてそびえる塔。
 最上階の展望台から、イスタンブールの街並みを一望する。
 ガラタ塔を降りた広場で、靴磨きの少年達に捉まる。
 詐欺まがいの手口で料金をふっかけてくる少年達と押し問答!
 旅先ならではの出来事と思えば、面白くもあり、悲しくもあり。
    
  ガラタ塔の上から                       靴磨きの少年達

[バザール]
 イスタンブールの色んなバザール(市場)を徘徊してみたが、
 どこも同じようなものを置いていて、それほど安いわけではない。
 とくに、グランドバザールは観光客相手といった感じで、地元の人は少ない。
グランドバザール入り口

[トルコ料理]
 世界3大料理の一つに数えられるトルコ料理。
 中央アジアと地中海地方の料理の融合して出来上がった味・・・
 実際、シシケバブやドネルケバブなどは、日本でも人気がある。
 ・・・がしかし、正直トルコ料理は、僕の口に合わなかった。
 しつこい油と香辛料のせいか・・・?
 

隠れ家的な高級レストラン「サバティン」はとて賑わっていた

「夜のモスク」
 夜、ライトアップされたモスクは昼間の表情と違い、妖艶でロマンチック!
ライトアップされたブルーモスク
     

 アジア大陸とユーラシア大陸にまたがる特異な国土を持つ、トルコ。
 東から西から新しい旅人が訪れ、
 ボスポラス海峡を眺めては、ホッと一息つき、しばしのくつろぎを覚えるという。
 異文化の衝突のなかで、発展し、融合された独自の文化は、最大の特徴だが、
 と、同時に、ヨーロッパでもないし、アジアでもないどっち付かずの儚さを感じた。
 しかし、そんな掴み所のないあいまいさも、この国の魅力であり、
 ロマンチックで幻想的といわれる由縁なのかもしれない・・・
 
 カッパドキヤやパムッカレで見た自然の驚異、
 広大で美しい世界遺産の数々、
 沢山のモスクが浮かび上がるイスタンブールの街並み、
 出会った人々とのふれあいや楽しいひととき・・・
 今回も沢山の思い出と共に帰国の途に・・・
 
 着いたはず・・・
 だけど・・・なにか重要なものが欠けている・・・
 ・・・・・食だ!
 普段海外にいっても、食で困る事ははほとんどない。
 もちろん旨いものも幾つかあった。
 しかし今回はその期待が大き過ぎたのか・・・?
 世界3大料理の一つに数えられるトルコ料理が、旅の要だっただけに、
 食べ物がことごとく口に合わなかったことは、
 僕にとって、旅の大きな大きな減点なのである。
 
 そして、僕の持論は更に確信を得た。
 旅とグルメは切り離せないことを・・・


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